胃ガンについて | 大腸ガンについて | 検便(便潜血検査)について |
ピロリ菌について | B型・C型肝炎について | 慢性膵炎・膵癌について |
メタボリック・シンドロームについて | 高血圧について | 糖尿病について |
高脂血症について | 肺炎球菌ワクチンについて |
胃ガンは日本人に多い癌として知られていますが、検診や胃カメラの受診者が多くなり、内視鏡治療で済む早期癌で見つかり、死亡率は低下しています。
ぜひ年一回でも内視鏡を受けて下さい。
女性は胃ガンを抜いて死亡率1位になりました。男性も近年のうちに1位になると言われています。これは、症状に出にくい事と、内視鏡の受診率がまだ低い為です。
高率に大腸ガンの基となるポリープが発見されますので、癌化する前に切除しましょう。
内視鏡をどうしても受けたくない方は、検便をしましょう。ただし、早期癌で4割、命にかかわる進行癌でも8割しか検出できませんし、小さなポリープはなかなか検出できないと思われ、やはり内視鏡が最善の検査でしょう。
ピロリ菌は子供の時口から感染し、慢性胃炎を起こし、潰瘍や胃癌の原因となっている細菌です。除菌により胃炎が消え、潰瘍の再発もなくなり、胃癌の発生をかなり低下させる事ができます。
また、平成25年2月末、胃炎の患者さんもピロリ菌の検査・治療が保険適応になりました。胃癌撲滅へ一歩前進しました。
ウィルスが原因の肝炎で、特にC型は慢性化し肝硬変となり肝癌を発症する事もあります。治療はインターフェロン療法から始まり、今では内服薬併用、内服薬のみ、など格段に進歩しました。B型肝炎も内服薬にて治療できます。当院では肝臓専門医と連携して治療を行います。
ほとんどはアルコール・高脂肪食が原因となります。胆石持ちの方も膵臓に影響する事があります。膵癌は今でも発見・治療の難しい癌ですが、定期的に採血・腹部エコーをする事が大切です。当院は平成26年11月、膵がん早期発見プロジェクトに参加しました。
高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のほとんどは内臓脂肪が原因となります。コレステロール値・血糖値・血圧が正常でも高めで、男性85cm、女性90cmの腹囲になると注意が必要です。病気が出きあがる前に対処する事が必要です。やはり食事・運動に気を付ける事が基本です。
まず家庭血圧、特に早朝の血圧を計って下さい。病院で計って正常でも早朝は高い事がよくあります。お薬も、まず数値が下がらないとだめですが、副作用の少ない、その人にあった薬を使う事が大事です。胸部レントゲン、心電図、心エコーなどで定期的に評価してよい治療を続けましょう。
糖尿病には、原因や病気のパターンがいろいろあります。例えば、膵癌や肝臓病が原因の事もありますので、採血だけでなく、腹部エコーやCTなどの検査も重要です。お薬も、その人に合った薬を選ぶことが大切です。
心筋梗塞・脳梗塞など、血管が詰まって起こる病気の原因となる血栓の元です。高血圧、糖尿病を合併すると血管が硬くなり、なおさら注意が必要です。もちろん基本は食事と運動ですが、お薬も併用して早くきれいな血液にする事も大事です。
肺炎の主な原因となる肺炎球菌に対するワクチンです。対象は高齢者や、肺、心臓、肝臓、腎臓などの病気のある抵抗力の低い方に有効です。一度接種すると5年以上効果が持続します。副作用はほとんどありません。平成26年には対象年令の方は助成が受けられるようになりました。